先日のモントレー水族館日記の、続きです。
…5時までにサンフランシスコに戻らないといけないとなどと言うので、まだ見たかったけど3時半頃終了して、帰途につく。
出発してから、なんだか車が変な感じだという。確かに、なんかこう、不規則な、嫌な振動を感じる。アイドリングを示す針が、ぶるぶる、不自然な動き。
高速道路を1時間くらい走っただろうか。
「車がパワーを失って来ている!!」とJが突然言い出した。なんとかステアリングをコントロールして、高速の、ちょうど二手に分かれる分岐点の真ん中のスペースに、必死になりながら車をとめると…。
へっ??
ご臨終。
もう一度エンジンをかけてみるが…。かからない。
何度もかけてみるが…。かからない。
最初、バッテリーが死んだだけかと思っていたけれど、そうではない様子。
ボンネットを開いていろいろ見ていてけれど。。この場で直せる問題でもなさそう。
早速保険会社に電話していたが、、、。(っていうかAAAとか入ってないのか???)
保険会社に、自分の登録番号をいっても、名前が出てこないらしく、えらい長いこと話していた。
結局、道に助けに来てくれるサービスは、カバーしてないプランのものらしい。(なんでよ!?入っとけよぉぉぉ)
なんかいろんなところに電話していた。1時間は経ったかもしれない。おばさんでも女子のほうが車が止まってくれるかも知れないと思い、ヘールプ!って、誰かを止めようかと思ったけれど、高速道路なのでいきなり減速するのもかなり無理があるだろう。危ないからやめといた。
暫くすると、なにやら大きな牽引車がこちらに近づいて来たので、ヤッター!ロードサービス呼んだんだ!?と思ったら、私達を見つけた、CHP(カリフォルニア・ハイウェイパトロール)のおじさん(といっても私より若そうだ。おにーさん?)だった。アフリカンアメリカンのすごい巨漢!背も高いけど、横もすごい。いやそれは関係ないけんど。。。
Jといろいろ話したあと「じゃあ、高速道路からはボクが降ろしてあげるから。そこからは自分で牽引サービス呼んで」と、私達の車の前に移動して、いろいろガッチャンと接続し、赤い覆面パトカーみたいなライトを上に乗っけて、車を引きずる用意をしてくれた。
「牽引車の座席に全員移動して」と言われたので、そっちに移る。あ、ちょっと楽しそう!
冷蔵庫かよぅ、、ってくらいのガンガン冷房に大音量のHip Hop。寒いので、オニーチャンが戻ってくる前に風の方向を勝手に変える私(ほんとは温度変えちゃおうかと思ったんだけど、警察的マシンがいろいろ搭載されていて、わからなかった)。
レオはちょうど寝ていたのだけど、さんざん寝たあとだったからご機嫌で、しかも大きなクレーン車(彼にとっては)の高い座席に乗れて、嬉しそう!
出発すると、大きな2つのバックミラーに引きずられるパパの車が映って、また興奮!「パパの赤い車、引いてるよ~」
高速から降ろしてもらって、車は、酒屋とかイケてない汚い商店なんかがあるところの、駐車場へ。
「お菓子とか買いたかったら、あそこで買ってきな!」とオニーチャンが私に言う。
暑かったので、アイスを買いにレオを連れていった。
結局、このオニーチャンが、牽引トラック会社の手配をしてくれ、私達の車をはずす。
ほどなくやってきた牽引車、CHPのおにーちゃんはちょっとこの人と話して、それから去っていった。私とレオにニッコリ手を振って。
牽引業者とJが話す。「1時間200ドルをチャージしますけど、いいですか?」
た、高っ!!が、しょうがないではないか。頼むしか。
と思ったら、、、。帰っていく牽引業者。Jはその値段に驚き、断っていた。(おいおいおい~!)
「ど、どうするの??」
「友達に来てもらう。部品を交換すればいいだけなんだ。自分で交換できるものだし。でも今は、その部品と、トランクにツールも入ってないから、、」
でも今のところ、どの友達もつかまってない。平日だし。
すると、なんとさっきのCHPのオニーチャンが戻って来た。牽引業者がカラで帰っていくのを見たからか??
「…あぁ、それは高すぎるなぁ~」
牽引業者の値段のことに同調してくれ?なんとか一緒に直してみようと試みる。
バッテリーどうしを繋いで、エンジンをかける。
キュルルル、キュルルル、ブオンブオンブオン…
か、かかったっ!!なんだ、これだけのことだったのか??
と思ったら、、。やっぱりへんな振動。
「アイドリングが低すぎるよ、ほら。またとまっちゃうよ。」とオニーチャン。案の定、またとまってしまった。
エンジンはまたかけられたけど、とても走れる感じでなく、、オルタ~だか、なんだかっていうのを交換しないとダメらしい。
最終的に、やはりこの場ではどうでもできなく、「友達に来てもらうよう頼みますから、多分大丈夫!」などとJが言ったので、
CHPのオニーチャンは、今度はほんとに去っていった。あぁ、唯一の頼みの綱が、、、。
結局、叔母さんにかけるも、病気で退院したばかりで、無理。なんだかんだ、結局誰の助けも受けられそうに無い。
「車置いて、カルトレインに乗って帰ろう」
でも車をここには放置できないということで、駐車場を出たところにある住宅街の、停めてもOKな道に移動させるという。
「押すから、ハンドル握って!」
だが、ステアリングがとっても重くて、あまり上手くできない。いや、私なんてほんとはJより運転歴長いんだけど、、。
「じゃあ、後ろから押して!」
私が押すのか??動くのか??と思ったけれど、Jがハンドルを握りながらも自分も半身外で、押して、さらに私も押すという方式で、駐車場を出かかるところまで行った。
が、目に見えないくらいの微妙な傾斜で、車がこっちに向かって下がってきたり(私轢かれちゃうよ!!)、行き過ぎて突っ込みそうになったり。
あと何時間かで飛行機に乗って日本に帰るのに、今、全力を振り絞って車を押しているなんて、ありえね~!!!
いつもいつも、かなり想像で物事を行動し出すJに、こんなこと可能なのか??と思いながらやってたんだけど、最終的には、かなり上手に停めることができた。(時間かかったけどね、、、)
そこからがまた、アホアホだった。
ここはパロアルト(スタンフォード大学の近く)。カルトレインの駅までは、遠い。
なのに、ちょうど6時半の最終バスが行ってしまったところで、もう今日のバスはない。
結局歩くことになった。
商店もない住宅街を、ず~っと。結局1時間半くらい歩いたかな、、、。
レオが最初歩きたがったので(ずっと車に乗っていたから)余計時間がかかってしまったのもあるんだけれど。
途中でやっとストローラーの乗ったので、そこからは加速して歩いた。
だんだん夜の帳が降りて来て、月まで出て、、。
タクシーも通らない。(今考えたら、電話で呼べばよかったのかも知れないが)
でも、フと、本当は5時でお別れだったのに、親子の時間をもっと長くしてあげようと、神様が仕掛けたのかしら、、などと思ったりした。住宅ウォッチングも結構楽しかったし、、。
やっと線路まで来たはがいいが、駅はどっちだ??状態。(どちらにも、線路ぞいにずっと行けばあるんだろうけど)近くに学校があったので、掃除のおじさんに聞いてから駅を目指す。またちょっと歩いたけど、今まで歩いたのに比べればたいしたことない。
で、やっと、駅を見つけた!!
時刻表を見ると、あと30分以上あったので夕食を食べることに。といっても、また乗り遅れたら大変なので、駅前商店街でみつけたピザ屋でto go。
駅に戻ると、さっきはガラガラだったベンチがもう人で埋まっていて、、
新聞を販売するスタンドの上に、ピザを置き。電車が来るまでの時間に貪った。
親子の最後の晩餐が、立ち食いかよぅ、、。でももともとは、夕食は別々の予定であった。
レオもそうとうおなかが空いていたらしく、モリモリ食べる。
入ってきたカルトレインにも大喜び(レオは初めて乗った)で。二階席に乗ったのでこれもまた嬉しかったみたい。
私はもう、時間が気になって気になって。最後に春巻き家族にプレゼントを渡して挨拶をするつもりでいたから、彼らが寝る前に家に戻らないと!!と思って、、。
カルトレインをBARTに乗り換え、またバスに乗り換えて、やっと家に着いた。10時半くらい。
5時頃戻ってくる予定だったから、私もまだ、最後にならないとつめられない荷物をやっていなかった。
春巻きさんとこ訪ねて、シャワー浴びて、レオが寝てくれたのは12時くらいで、、、
それから3時半くらいまで最後の荷物づくり。。はぁ~なんて日だ、、、。
でも、車の故障が空港へ行く道中じゃなくてよかった!危ない危ない、、。飛行機の時間がぁ~!!と、めちゃくちゃアセることだったろう。
Jは翌朝、車を借りてきて、翌日空港へと無事連れて行ってくれた。
キティちゃんの巨大シールが車内にベタベタ貼られた、チャイニーズガールのカムリ。
こんなの乗りたくないわよッ!!などといっている場合ではない。
複雑な思いだけど、いいや別に飛行機に間に合うなら、車なんてなんだって。と思って割り切った。
そうそう、本当はモントレーの日、銀行に行く予定でいて、、いけなかったので、空港に行く前に銀行に寄ってもらう。
シティバンクに行きたかったのだが、時間的にあせっていた私、銀行に駆け込んで、紙に記入してカウンターで自分の番になって、カードを差し出すと、、。
「これではなく、ウェルスファーゴのカードはお持ちではないですか?」と聞かれる。
なんでそんなこと聞くんだろう、、
「いいえ、持っていませんが、、。」
「お客様。こちらはウェルスファーゴ銀行ですので、、。」
「ああっ!シティバンクに行こうとして、、???」
「シティバンクはお隣ですよ。」
「ギャー!すみません!!」
なんと隣の銀行に間違えて入ってた。さらなる時間のロス!!
空港では荷物カウンターで、ドキドキしながら乗せた。規定の50ポンドが52ポンドになってるバッグもあって、や、やばい、、とドキドキ。が、なぁんだ、全然見てないのよ。何度も体重計に乗って重さをチェックしたのにさ~。もっとキビシイのかと思ったのになぁ。ま、「オーバーですから追加です。それとも少し出しますか??」とか言われるより、よかった。
ここでまた、荷物につけるタグをプリントするマシーンの紙が切れていて、それに気づかないまま係の人がどっかいっちゃって、別の人に言ったら、また紙ロールがなかなか来なくて、、ここでも随分待たされた。
で、ゲートに着いたらまた、この前の日記にも書いたとおり、飛行機の時間が決まってなかったし、、。
さんざんな二日間でしたが、まぁ、無事日本に着いたから、終わりよければ全てよし、かしらねぇ。
レオも2度も寝てくれたしねぇ。。
長文読んでくれたかた、ありがとうございます。おわりです(笑)。